「ホームページ 制作 東京」で検索した際の上位5件のホームページをピックアップし、同じく東京拠点の制作会社である弊社KOP(ケーオーピー)が分析しました。

弊社がまさにSEO対策の重要キーワードのひとつとして設定している上記のキーワード。

その番付の猛者どもと弊社を比較し、SEO対策のリアルを追求したいと思います。

前提条件

前提として、検索はGoogle、時期は2021年4月のものです。

「ホームページ 制作 東京」というキーワードでの検索は、Googleによると「約 379,000,000 件 」ヒットするそうです。ホントか?

本日時点で、上記キーワードにおける弊社ホームページは61位

61位という順位がどの程度かと言うと、ワンピースのキャラ人気ランキングでは、ゾロ(2位)とかエース(5位)に対するオオロンブスくらいの立ち位置です。
もはや誰?という立ち位置ですね。

SEO対策分析対象のホームページ制作会社

SEO対策上位ランクインの猛者たち

まずは「ホームページ 制作 東京」の検索結果上位5社のラインナップです。

尚、検索結果の上位3件は比較サイトだった為、それらを外した4件目以降の個別サイトをピックアップしています。

ネオインデックス
ホームページ制作会社 東京豊島区池袋 WEBリニューアル|ネオインデックス
ホームページ制作会社 東京豊島区池袋 WEBリニューアル|ネオインデックス
ドコドア
東京のホームページ制作|SEO対策
東京のホームページ制作|SEO対策
キオミル
東京のWeb制作会社|キオミル株式会社
東京のWeb制作会社|キオミル株式会社
エムハンド
ホームページ制作会社【東京】|集客できるWEB制作のエムハンド
ホームページ制作会社【東京】|集客できるWEB制作のエムハンド
ウェブラボ
ホームページ制作 東京/Web制作会社 ウェブラボ
ホームページ制作 東京/Web制作会社 ウェブラボ

対する、弊社株式会社KOPのホームページ

堂々の61位、我らがKOPです。

KOP
ホームページ制作は東京の株式会社KOP
ホームページ制作は東京の株式会社KOP

SEO対策、重要項目の比較

SEO対策で重要とされている以下の項目を、それぞれのホームページ毎に表に記載し比較してみました。

  • titleタグ
  • descriptionタグ
  • h1タグ
  • 読込時間
  • インデックス数(総ページ数)
  • 被リンク数

下の表はクリックで拡大可能です。
また、今回の検索キーワード「ホームページ」「制作」「東京」の3つをハイライトしております。

ホームページ制作会社のSEO対策の分析結果と見解

インデックス数は最重要要素ではない

「ページ数は多ければ多いほどSEOには良い」を盲信する信者はたまにいますが、結論から言うと、「そうとは限らない」っぽいです。

以下、今回対象のホームページのインデックス数を、改めて検索結果順に並べたものです。

  1.  396 件
  2.  1 件(ドメイン全体では2,230件)
  3.  151 件
  4.  77 件
  5.  2,190 件
  6.  168 件

このように、各インデックス数にはバラつきがあり、「インデックス数が多ければ多いほど順位が高い」とは必ずしも言えません

この結果から、SEO対策としてコンテンツ数を増やす為だけの施策に費用を投じているとしたら、それは失策と言えるでしょう。

SEOはページ単体でなく、ドメイン全体での総力戦

インデックス数が1件の「ドコドア」は、約379,000,000件中の2位なのに、「descriptionタグ」や「h1タグ」の記載がないという、一般的なSEOセオリーを無視したまさにアウトローなホームページでした。

ちなみに、このドコドアは対象6件のページのうち唯一、URLが「ドメイン直下」ではありません。

具体的には、他5件のURLがhttps://www.neoindex.co.jp/https://www.kop.co.jp/のようなドメイン直下なのに対し、ドコドアはhttps://docodoor.co.jp/partner/tokyo/とサブディレクトリでの公開ページ、つまりコンテンツページです。

そこで、このドコドアのドメイン直下、つまりサイト全体のトップページを同様に調べてみたところ、「description」と「h1」も記載されており、インデックス数は2,230件のマンモスサイトでした。
「descriptionも無ェ、h1も無ェ、しかもインデックス数は1件しか無ェ」と思った吉幾三のバックには、マンモスマンが控えていたのです。

このことから、SEO番付の基準は常にページ単体ではなく、ドメイン全体での総力戦と言えます。

言い換えれば、ドメイン全体(サイト全体)でパワーがあれば、ページ単体にそこまで注力しなくても上位表示されると言うことです。

全てのキーワードは必ずしも重要タグに含まれていない

「ホームページ」「制作」「東京」の3つのキーワードを、「title」「description」「h1」すべてのタグに記載しているホームページは、6件中2件でした。

「重要タグに漏れなくキーワードを詰める」は、もはやオワコンのようです。
どのくらいオワコンかと言うと、オワコンという言葉くらいオワコンです。

この記事のタイトル「東京のホームページ制作会社のホームページを東京のホームページ制作会社が分析しSEOを研究」も、キーワード詰め詰め大作戦の一環です。

この施策が吉と出るか凶と出るか、結果は追ってまたご報告したいと思います。

被リンク数にも特に傾向はない

被リンク数もインデックス数と同様にバラつきがあり、「被リンク数が多ければ多いほど順位が高い」とは言えません

表の数字はスラッシュで区切られておりますが、「被リンク数/リンクを発しているユニークドメイン数」です。

ドメイン全体に対する被リンク数を、改めて検索結果順に並べてみます。

  1.  341 件
  2.  6,747 件
  3.  180 件
  4.  700 件
  5.  3,923 件
  6.  937 件

結論

数字として表れていないデータに重要な要因がある

と言わざるえを得ませんね。

Google様の進化に伴い、検索エンジンの結果表示順序の決定要因も複雑化しているということです。

「インデックス数」「重要タグのキーワード」「読込時間」などに加え、Googleアナリティクスから参照できる「アクセス数」「クリック率」「滞在時間」、そして「被リンク数」とそのリンクを発しているページとの「関連性」や「評価」など、膨大なデータをごちゃごちゃとうまいことやって表示順を決定している模様です。

SEO改善のヒントが「Google広告」に

先日、広告とSEOの関連性について取り上げた「広告でSEOが有利に!? プロの考えるオーガニック検索と広告の関係と連携戦略【2021年版】」という記事が話題になっていました。

この記事の論点とは少し違いますが、私は「Google広告のノウハウをSEO改善に活かせる」と考えております。

Google広告の管理画面には「品質スコア」なる項目があります。
この「品質スコア」を改善する施策を、SEO改善にも応用できるということです。

「品質スコア」の構成要素は以下の3つです。

1. 推定クリック率
お客様の広告が表示された場合にクリックされる可能性の高さを示します。

2. 広告の関連性
お客様の広告がユーザーの検索の意図と一致する度合いを示します。

3. ランディング ページの利便性
お客様のランディング ページが、広告をクリックしたユーザーにとってどの程度関連性があって有用であるかを示します。

品質スコアについて – Google 広告 ヘルプ

上記は広告向けの原文なので、これをオーガニック検索(SEO対策向け)で解釈すると以下のようになります。

1. 推定クリック率

検索結果にページタイトルが表示された場合に、クリックされる可能性の高さを示します。

これはGoogle様の経験から「あーこれクリックされるね」ってのが大体わかると言うことです。

2. 広告の関連性

ページの「title」と「description」が、ユーザーの検索の意図と一致する度合いを示します。

「単純にキーワードをたくさん含めておけば良い」と言うわけではないということは既に実証済みです。

ユーザーの検索の「キーワード」ではなく、「意図」と一致するとしている点に注目です。
もはやGoogleには検索の「意図」がわかるのです。

3. ランディング ページの利便性

ページ自体が、ページに訪れたユーザーにとってどの程度関連性があって有用であるかを示します。

「有用」と言うのもかなり広義な表現ですが、「関連性」というのは上の「広告の関連性」で触れた意義と同様でしょう。

つまり、「title」「description」のみでなく、「ページ内のコンテンツ」も検索の「意図」に関連する必要があり、しかも有用であるべしと言うことです。
すっからかんのページやコンテンツの質の低いページがSEO的に良くない、と言われる所以ですね。

上記3つはすべて、Googleの持つ膨大なデータがあってこそ実現できる指標です。

膨大なデータがあり、より信憑性の高い判断ができるからこそ、「インデックス数」や「キーワード内包数」など、単純にハックできるような要因の重要度を下げ、検索エンジンとしてよりユーザーに価値を提供できる仕組みとしての方向性に進んでいるのです。

上記の経緯から、「ユーザーに求められるコンテンツ=SEOで強いコンテンツ」と認識し、テクニカルでトリッキーなSEO対策から、ユーザー目線で本当に読みたい「コンテンツ」の制作に本格的に舵を切るタイミングなのかもしれません。

今回の調査で利用したツール:
SEOチェキ!
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