ホームページリニューアルとは、既にあるホームページを一新し、新たなホームページに生まれ変わることを言います。
そりゃそうだろうねという声も聞こえてきそうですが、この記事ではホームページリニューアルについて詳しくご案内します。いつやるべきかの適切なタイミングや、リニューアルの際のポイント、進め方をわかりやすく解説します。
コンテンツ
ホームページリニューアルの適切なタイミング
何か課題が明らかになった時
ホームページリニューアルの適切なタイミングとしては「何か課題が明らかになった時」です。
課題を解決するための手段としてのホームページリニューアルなので、その他のタイミングは特にありません。
よくある課題としては、以下のようなものがあります。
今のホームページが成果を出していない
例えば、「問い合わせがない」や「期待する問い合わせ件数に遠く及ばない」など、今のホームページが全然ダメダメで役不足の場合。
掲載情報が古い
サービス内容や料金プランが変更されているのに、ホームページ上でそれが更新されていない。
辞めたスタッフが掲載されている。会社情報の変更(社名、住所など)が反映されていない。など。
セキュリティ面が心配
作ったのがだいぶ前で古いシステムを使っているため、セキュリティリスクが高い。
ホームページ経由でのスパムがとにかく多い。など。
運用の際の効率が悪い
情報の更新が難しく、手間・時間がかかる。更新できるスタッフが既に在籍していなく、更新ができない。など。
リニューアルと新規作成の大きな違い
ホームページのリニューアルと新規作成の大きな違いは、当たり前ですが、まず今既にホームページがあるかどうかです。
ホームページがないと「ホームページがない」こと自体が課題となり、その先の課題については推測の域を出ません。
一方で、既にホームページがあることで、課題はより具体的になります。
今のホームページの反響は貴重なデータであり、そのデータに基づく現実的な対策を講じることが可能となります。
さらに、Googleアナリティクスなどでデータ収集を行っておりアクセス解析ができる状況であれば、より実践的な施策を計画することも可能となります。
リニューアルの目的とは?
現在のホームページの課題解決
ずばり、ホームページリニューアルの目的は「現在のホームページの課題解決」です。
なので、企業によって課題が様々な分、具体的な目的というものも様々です。
一概に「ホームページリニューアルの目的はこれ!」といったものはなく、企業(HPの持ち主)によって解決すべき課題とその先の目的は異なります。
「目的の明確化」はホームページリニューアルの際には超重要ですが、その為にまずは「課題の明確化」を行いましょう。
ホームページリニューアルに関するよくある質問
ドメイン(URL)は引き継げる?
はい、引き継ぐことができます。
ただし、例外的に引き継げない場合もあります。
例えば、今のホームページを作った制作会社(仮にA社)とは別の制作会社(仮にKOP)にリニューアルを依頼することになった際、A社との契約により「ドメイン譲渡不可」とされている場合、KOPではそのドメインを使ってホームページを公開することができません。
つまり、ドメイン(URL)は引き継げず、別のドメインで公開することになります。
今時そのような囲い込みをやっている業者も稀だとは思いますが、その際は引き継ぎを諦めるかA社に交渉する必要があります。
ドメインってそもそもなんやねん、って方は以下をご覧ください。
今のホームページの写真や文章をそのまま使える?
今のホームページを作った制作会社(仮にA社)によります。
掲載コンテンツの所有権がA社に属している場合、そのまま流用は盗っ人行為に該当します。
所有権に関して問題がない場合、必要に応じて写真や文章をそのまま使うことは可能です。
リニューアル中、今のホームページはどのように表示される?
普通に表示されます。
新しいホームページが完成するまでは、開発環境と言われる、要するに裏側で作るので今のホームページに影響はありません。
新ホームページが完成したタイミングで、公開を切り替えるイメージです。
費用はどれくらいかかる?
新しく作るホームページの規模、機能、目的、デザインなどによって大きく異なります。
一般的なホームページの制作費用(相場)については、以下をご覧ください。
ホームページリニューアルのメリット
前述の通り、課題や目的が様々ですので一概には言えないところではありますが、ホームページリニューアルによる一般的なメリットをいくつか紹介します。
売上アップ
集客力向上による効果
掲載内容や情報設計の最適化によるSEO対策により多くの顧客にホームページを見てもらうことで、売上アップに繋げることができます。
イメージ向上による効果
高品質なデザインやコンテンツにより企業イメージが向上し、顧客からの信頼度アップや単価アップに繋がります。
スムーズな情報収集
古く間違った情報ではなく最新の情報を掲載することはもちろん、表示速度やデザイン改善により、ホームページの見やすさ・使いやすさが向上することで顧客はスムーズに適切な情報収集を行えます。
セキュリティの強化
最新のセキュリティ対策により、ホームページが急に見れなくなったり情報が漏れてしまったりなどのリスクを軽減し、自社・顧客ともに安心です。
運用効率化による業務改善
WordPress等のCMSの導入やその最適化により、情報更新が簡単に行えるようになることで社員の業務効率アップが図れます。
リスクやデメリット
改悪を招いてしまうリスク
ヘタなリニューアルを行うことで、かえってホームページの質が悪くなってしまう可能性があります。
具体的には、「管理画面が使いにくくなった」や、さらに恐いのは「問い合わせが減った」「SEOの順位が下がった」などです。
何事もそうですが、リスクゼロにすることは現実的に不可能ですが、少しでもリスクを軽減するよう、リニューアルを担う制作会社とは入念に事前打ち合わせを行いましょう。
手間と費用がかかる
当然ホームページリニューアルには、時間と費用がかかります。
これは、より良い結果を得る為には必然ですね。
進め方・手順
課題と目的の明確化
現在のホームページの課題・問題点を洗い出し、リニューアルで何を達成したいのかその目的を明確にしましょう。
制作会社によっては、ふわっとした状態の課題感を持ち込めば、「目的の明確化」から「対策の提案」までプロの視点でサポートする優良企業もあります。
例えば弊社なんかはその好例です。どうぞご相談はお気軽に!
ホームページ制作会社の選定
今のホームページを作った制作会社
既に御社の情報を把握しており、取引実績もあるという利点があります。
ただし、今のホームページの課題が山積みの場合、それを作った奴は誰だっけ?という冷静な問いも忘れずに。
新たな制作会社を探す
新たな視点やアイデアを取り入れたい場合は、新規で制作会社を探しましょう。
制作会社の探し方は、以下の記事で紹介しています。
ホームページの作成依頼におすすめの制作会社や仲介サービス7選【2024年版】
見積もり取得
ホームページリニューアルにかかる費用の見積もりを、複数の業者から収集しましょう。
弊社からの見積もり取得もくれぐれもお忘れなきように。
見積もり依頼時に制作会社に共有すべきこと
以下の3点は忘れずに共有することをお勧めいたします。
1)ホームページを作ることになった経緯
課題、背景といった情報です。
「こういうものが作りたい=WHAT」の情報共有も大事ですが、「なぜリニューアルしたいか=WHY」を共有した方が、優秀な制作会社からは適切な提案と見積もりが出てきます。
2)目的
これを実現したいという目的です。
具体的なホームページのスペックというよりは、リニューアルで目指すゴールといった情報です。
3)予算
自社のお財布事情や、目的達成のための投資価値から予算帯を予め設定しましょう。
「相場がわからんので予算は決めてない」という気持ちもわかりますが、例えば月商数十万円規模の事業が1,000万円のリニューアル提案を受けても互いに時間の無駄です。
事業状況から予算帯を仮設定し、その金額に対し複数の業社がどのような提案をするかで比較検討した方が効率的かつ生産的です。
ホームページリニューアルの成功ポイント
ホームページリニューアルで失敗しない為のポイントを3つご紹介します。
目的と課題の明確化
この記事で既に何度か口を酸っぱくして言い続けている点ですがふわっとした目的でなんとなく進めないことが重要です。
ホームページリニューアルは手段であって目的ではありません。リニューアルを経て実現したい本来の目的の明確化と、その弊害となっている現在の課題を明確にしましょう。
尚、弊社では「目的と課題の明確化」からお手伝いさせて頂いておりますので、お気軽にご相談ください。
正しい業者の選定
業者の選定はとても難しい工程ですが、なんとか頑張りましょう。
ひとつTipsをお伝えしますと、デザインだけに拘らないことが重要です。(リニューアルの目的が明らかに「デザインの改善」であれば問題ないと思いますが)
デザインはイケイケでも全然集客に繋がっていないホームページは、世の中に腐るほどあります。
どんな業社を選定すべきかも、結局は課題と目的次第っていうお話になります。
的確な予算組み
前述の通り、予算帯は自社内で事前に設定しましょう。
そして、安かろう悪かろうにひっかからないようにくれぐれもお気をつけください。
相場については、以下をご参照ください。
リニューアル後の運用方法
ホームページリニューアル完了後、適切に運用することで更なる改善・効果を見込めます。
リニューアル後の成果を測定する
アクセス数、問い合わせ数などのデータを収集し、効果を検証しましょう。
Googleアナリティクスなどの専門ツールももちろん大事ですが、実際に問い合わせがあった顧客に直接「ホームページを見たか」なども聞いてみて、その数を記録しておくことも後々重要なデータになります。
Webコンサルティングなどの継続サポートを利用する
専門家によるアドバイスを受けることで、より効果的な運用を行うことができます。
ビジネスでは継続・積み重ねが非常に重要であり、ホームページ運用もその例外ではございません。
継続的なデータ収集、定期的な課題発見と対策の積み重ねのみが、大きな成果に繋がっていきます。
弊社でもWebコンサルティングサービスは提供しており、特にWeb担当者やWeb事業部が不在の企業様に対し、その分野を担わせていただくようなサービスとなっております。
ホームページの運用だけでなく、Web全般のサポートをご希望の際は、是非弊社にご相談ください。