KOP式「SEO対策」の施策と手順を包み隠さず公開。
具体的に内容を記載していくので、専門家でなくても自社サイトのSEO対策が可能となります。
「この記事見てSEOの順位が上がりました!ありがとうございました!」みたいな感想、待ってます。
コンテンツ
KOP式「SEO対策」の施策
施策と順序はこんな感じです。
- ターゲット明確化
- コンテンツ作り
- 内部施策
- E-A-Tの向上
- 被リンク対策
1のターゲット明確化はすべての基盤ともなるので、最初に行う必要がありますが、以降の施策は順番通りに行わなくても全然大丈夫です。
ターゲット明確化
SEO対策における考え方として「ユーザー第一」が鉄則です。
その為にまず、自社の「ユーザー」とは誰かを知る必要があります。
既にターゲットが明確であれば良いのですが、仮にターゲットが未定義の場合は、これまでのお客さんをヒントにしてください。
ひとつの考え方として、既存顧客のうち、最も満足度が高い方がまさにターゲットです。
満足度が高いと言うことは、お客さんニーズ(希望や困りごと)と、自社の提供価値(サービスや商品、体験)が最大マッチしたということが考えられます。
なので、そのお客さんと同じシチュエーションの方々をターゲットとしましょう。
コンテンツ作り
ここからは割とテクニカルです。
大まかな流れは以下の通り。
※ここでは記事を書く想定で説明します。
- キーワード選び
- キーワード候補の洗い出し
- 検索ボリュームを調べる
- 企画
- 実際に検索してみる
- 上位5ページ程度の見出しを調べる
- 作成
- 要点整理
- タイトル、見出しを整える
- 文章を整える
キーワード選び
キーワード候補の洗い出し
ターゲットを明確にしたら、彼らが何を求めているか、何に悩んでいるかを想像しましょう。
(直接聞ければベストです。)
それを「キーワード候補」として整理していきます。
やり方と順序は以下の通り。
- ニーズから想像
- サジェスト取得
- 関連キーワード(LSI)
- Yahoo!知恵袋
キーワード候補を、ひたすらエクセル等に記載していきます。
1. ニーズから想像
ターゲットの「欲求」や「悩み」から、「どんな言葉で検索をする」かを予想。
例えば、真夜中にめっちゃラーメン食べたいって時に「真夜中 めっちゃ ラーメン 食べたい」とは検索しません。
現代人ならスマートに「ラーメン 深夜営業」と検索することでしょう。
2. サジェスト取得
サジェストとは、検索バーによる補完みたいなイメージです。
例えば「ラーメン」と打ち込むと、検索バーに「ラーメン二郎」や「ラーメン 東京」とか「ラーメン 六本木」と出てくるアレです。
このサジェストの一覧を、以下の専用ツールで取得することができます。
ラッコキーワード|無料のキーワード分析ツール(サジェスト・共起語・月間検索数など)
3. 関連キーワード(LSI)
Google検索結果の下の方、ちょうど次のページへのリンク「Gooooooooooooogle」が表示されているあたりにあります。
これは普通にコピペできるので、取得のために専用ツールは得に必要ありません。
4. Yahoo!知恵袋
おまけ。みなさんご存知のYahoo!知恵袋です。
切実な疑問や悩みから、キーワードアイデアの参考にするとよいでしょう。
キーワード候補が出揃ったら
キーワード候補がだいぶ溜まったかと思います。。
その中で、関係ないと判断したものはどんどん除外しましょう。
尚、基本的には検索はキーワード「単体」でなく「組み合わせ」で行われます。
例)
「カレー」→「カレー 激辛」
2ワード目にはユーザーの「意図」が反映されることが多く、特にSEO対策を考える上では超注目です。
この先に作るコンテンツのテーマやトピックを明確にするためにも、キーワードは組み合わせ(複合キーワード)を候補として考えましょう。
検索ボリュームを調べる
Ubersuggestなどの専用ツールで調べることができます。
尚、調査にあたっては有料ツールが段違いで優秀ですが、無料で使えるツールもございます。
相当ニッチなところを狙いたい、といった都合がない限り、検索ボリュームが100以下は除外してOKです。
企画
実際に検索してみる
ここまでで整理したキーワードにて、Googleで実際に検索してみましょう。
検索結果上位のページが、検索キーワードについて最適な情報を提供しているページです。(少なくともGoogleはそう判断)
もし、検索結果上位に想像していたものと違う方向性のページが出ていたら、検索意図の予想がズレていると言うことです。
例)
「カレー 激辛」で検索。
予想:激辛カレーを取り扱う店舗のHPやおすすめ店舗一覧
結果:激辛カレーの作り方
その場合、対応の選択肢は以下2つ。
- キーワードの見直し(予想した結果を表示するキーワードを見つける)
- 上位表示されているページ(現実的な検索意図)に寄せて書く
また、当然この上位ページたちはライバルとなるので、「勝てるかどうか」という視点も重要です。
勝てる見込みがあるかどうかは、DR(ドメインパワー、サイトの戦闘力みたいなものです)などから判断しましょう。
上位5ページ程度の見出しを見る
既に述べた通り、実際の検索で上位に出てくるページが、ユーザーの検索意図に対し適切な情報を持つページです。
なので、基本的にはそれらをパクれば良いです。
※丸パクりだと、ルール的にも道徳的にもアウトなので、参考としてパクりつつのオリジナリティは超重要。
尚、上位ページの見出しは、先に紹介しました専用ツールで簡単に洗い出すことが可能です。
検索上位サイト調査・見出し抽出ツール(SEO競合調査) | ラッコキーワード
作成
大前提として、自分(書き手)が「伝えたい情報」ではなく、検索ユーザーが「知りたい情報」という観点で以降のステップに沿ってコンテンツ作成していきます。
要点整理
まずいきなり文章を書こうとすると効率が悪いので、骨組みからサクッと作りましょう。
この工程で、検索結果上位ページを大いに参考にすると良いです。
それを踏まえて手順は以下。
- キーワードの検索意図を元にテーマを明確化
- 掲載するトピックを、箇条書きで思うままに書く
- 書き出したトピックの順序やグルーピングを意識して整理
尚、この工程をすっ飛ばす裏技として、参考ページの見出しを一旦そのまま引っ張ってくるという方法もあります。
例)
テーマ「チャーハンおにぎり」
- チャーハンおにぎりって何
★そもそも何
★どこで売ってる - 良い点
- 手軽
★片手で食べられる
- 手軽
- 悪い点
- ぽろぽろと崩れる
★うざい
- ぽろぽろと崩れる
- 値段
★150円くらい - まとめ
★総括
本で言うところの「目次」のようなものになるはず。
情報がうまく入れ子になってると良いですね。
上記の箇条書きが「見出し」となり、★が「文章」になるイメージです。
タイトル、見出しを整える
整理した内容を「キーワード」を意識してリライトしていきます。
例)
テーマ「チャーハンおにぎりとは」
- チャーハンおにぎりとは
★そもそも何
★どこで売ってる - チャーハンおにぎりの良い点
- 手軽にチャーハンが食べられる
★片手で食べられる
- 手軽にチャーハンが食べられる
- チャーハンおにぎりの悪い点
- パラパラチャーハンがぽろぽろと崩れる
★うざい
- パラパラチャーハンがぽろぽろと崩れる
- チャーハンおにぎりの値段や相場
★150円くらい - まとめ
★総括
とにかくキーワードを見出しに詰め込めば良い!という定説がありますが信憑性については不明です。
文章を整える
最後に、「★」をユーザー向けに文章化。
繰り返しになりますが、自分(書き手)が「伝えたい情報」ではなく、検索ユーザーが「知りたい情報」という観点が大事。
例えば、専門用語のオンパレードで読者が理解できないものは閲覧価値が激減します。
その他の有効テクニック
- 文中に関連記事へのリンクを貼る(URLでなく、テキストリンクがGood)
- 適切に画像を表示(画像にはAlt設置)
補足
階層は第三階層を目安に
サイト構成(サイトマップ)における階層は、第三階層程度に抑えると良いです。
深くても第四階層までにしましょう。
あまり深いと、Googleのロボットが辿りにくくなる(?)と聞いたことがありますが、単純に人間が見ても情報構成として複雑でわかりにくくなります。
また、URL変更を伴う構成変更をする場合、必ず301リダイレクトを設置しましょう。
1キーワード1コンテンツ
1つの狙っているキーワードに対して複数の記事を作成しないようにご注意ください。
悪い例)
「東京 ホームページ制作」というキーワードに対して、
- ブログ記事:「東京のホームページ制作会社おすすめ5選」
- トップページ:「東京でホームページ制作なら株式会社KOP」
というように、複数のページで同じキーワードを狙わないように。
キーワードが被っているかの判断は、実際に検索してみて、検索結果が同じかどうかを確認してみましょう。
例)
- 「東京 HP制作」
- 「東京 Web制作」
で検索し、結果がほぼ同じであればこのキーワードは同じ(同様の扱い)と言えます。
一方で、検索結果が同じではない場合、Google側で別物と判断しています。
つまり、「上記2つのキーワードで検索するユーザーは、それぞれ意図が違う」と判断しているということです。Googleとしては、それぞれの意図に対し、適切な検索結果=情報を提供したいのです。
上記から、
- ブログ記事:「東京のHP制作会社おすすめ5選」
- トップページ:「東京でWeb制作なら株式会社KOP」
の場合、それぞれ別の検索意図に応えるページと判断される(可能性が高い)ため、「1キーワード1コンテンツ」=「キーワードは被っていない」と言えます。
尚、既存コンテンツに対して、新たに記載したい内容が出てきた際は、「別記事を作る」のではなく、既存記事に対し「追記」や「リライト」で対応します。
内部施策
構造化データ
構造化データとは、ページの閲覧者向けではなく、Googleロボット向けの情報です。
その為、画面上に表示は一切ありません。
例えるなら、洋服のタグみたいな感じです。はたから見てもどこのブランドかわからないけど、タグにバッチリブランド名が記載されているようなイメージです。
こちらはWordPressのプラグインで簡単に対応可能。
対象のプラグインは以下の記事でも紹介してます。
WordPressのSEO対策に導入すべきプラグインは?機能性を比較
また、既に対応済みかどうかは、以下の専用ツールで確認することができます。
スキーマ マークアップ テストツール | Google 検索セントラル | Google Developers
内部リンク
観光スポットによくある「順路」のように、次に閲覧者が見るべきコンテンツには適宜リンクを貼りご案内しましょう。
その際のリンク文言は、「URL貼り付け」や「詳細こちら」ではなく、リンク先ページの「タイトル」や「何についてのページか」をテキストで明記するようにします。
例)
NG: <a href=”https://www.kop.co.jp/“>詳細はこちら</a>
OK: <a href=”https://www.kop.co.jp/“>東京で最高のホームページ制作会社KOP</a>
適切タグの利用
titleをはじめ、h1やh2などのh系タグは特に重要です。
タグにはそれぞれ規定の用途があるので、それに準じたコーディングを行うべし。
E-A-Tの向上
E-A-Tとは、以下3点を示します。
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness(権威性)
- Trustworthiness(信頼性)
つまり、「何を言うか」でなく「誰が言うか」が重要ということです。
Whois情報
ドメインのWhois設定。ドメインを取得したサービスの管理画面から変更が可能です。
会社情報をできるだけ詳細に設定してください。
会社情報ページの充実
情報の透明性という意味でも非常に重要です。
会社の情報を、余すことなく赤裸々に公開しましょう。
顔出しNGでなければ、顔面も積極的に出すことを検討してください。
掲載する情報の一例として、以下がございます。
- 会社概要(詳細に)
- 企業理念
- 代表挨拶
- スタッフ紹介
- 略歴
- 資格情報
- SNS
- 企業の活動(受賞やメディア掲載など)
- 沿革
外部内部問わず、該当リンクがある情報にはリンクを設置しましょう。
例)
スタッフ個別ページ(執筆記事一覧など)、資格、専門機関など
著者情報の表示
記事コンテンツでは必ず「著者」情報を掲載しましょう。
掲載だけでなく、構造化データにおいても「著者情報」を設定します。
※こちらもWordPressプラグインで簡単に対応可能。
WordPressのSEO対策に導入すべきプラグインは?機能性を比較
監修者の設定
著者以外に、その記事に対する「監修者」がいる場合は、併せて掲載しましょう。
監修者は、資格保持者や専門家が望ましいです。
「監修」の掲載はまさに「E-A-T(専門性、権威性、信頼性)」を証明する行為なのです。
被リンク対策
被リンクはとても重要です。
考え方として「被リンク」=人間関係においての「推薦」のようなものです。
なので、頼んだわけでもないのに勝手に推薦してくれる、という本来のナチュラルな推薦がベストです。
この被リンク対策としてのベストは、「推薦してもらえるような優れたコンテンツとなる」ことです。
とは言え、上記に行き着くには時間がかかります。
そこで、すぐに着手できる人為的な方法を紹介します。
関連性の高いページへの掲載依頼
「関連性の高いページ」は、以下の方法で発見可能です。
- 狙ってるキーワードを「title」や「h1」に含むページ
→対象キーワードで検索することで表示されるページ - 競合が得ている被リンク
→Ubersuggestなどの専用ツールで調べることが可能
採用媒体に登録
もし採用を行なっているのであれば、無料の採用媒体に登録することで被リンク獲得が可能です。
例)
政府系や公的キャンペーンに登録
政府系や公的キャンペーンなど、E-A-T強者からの被リンクを得るため登録申請してみましょう。
例)
行政の有料広告に登録
行政のホームページ上でのバナー広告など。
例)
注意
自作自演はしない
自分でサイトを作りまくってリンクするという、痛い行為はやめましょう。
ペナルティの対象です。
胡散臭いサイトに登録しない
関連性のない「リンク集」や「相互リンク」みたいなページからの被リンクは効果が見込めないのでやめましょう。
これは言ってしまえば、胡散臭いビジネスの互助会みたいな感じです。胡散臭い人からの推薦が胡散臭いのと同じで、マイナスイメージでしかありません。